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2019年3月17日、ロック歌手の内田裕也さんが肺炎のため73歳でお亡くなりになりました。
裕也さんといえば、そのロッケンロールな生き方と感性で、一世を風靡した方です。
ミュージシャン、音楽プロデューサーとしては、少し世代が違うので何とも言えませんが(フラワー・トラベリン・バンドは少し聞いていました)。
役者、映画人としては本当に大好きな方でした。
今回は内田裕也さんが出演した映画の中から私のおすすめをご紹介したいと思います。
コミック雑誌なんかいらない!
当ブログ記事、本当に面白いおすすめ邦画でもご紹介したこの映画。
この映画は本当に好きで、何度もみています。
内田裕也さんが主演・脚本を担当。
内田裕也さんがワイドショーの突撃レポーターに扮し、ワイドショーに踊らされる大衆を皮肉った作品。
監督にはピンク映画出身で、第81回アカデミー賞では日本映画初の外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の監督でもある滝田洋二郎。
ちなみに「おくりびと」の主演は内田裕也さんの婿養子の本木雅弘です。
当時マスコミを賑わせた実際のスキャンダルや事件の人物がそのまま劇中に登場するなどかなり実験的で過激な映画ともいえます。
とくに豊田商事会長刺殺事件の犯人を演じた北野武の演技は鬼気迫るものがあります。
内田さんはこの作品で、キネマ旬報主演男優賞を受賞。
カンヌ映画祭監督週間に招待されたり、ニューヨーク近代美術館で上演されるなど世界的にも高い評価を受けた作品です。
劇中の内田裕也さんの最後のセリフも最高です。
■映画情報
【監督】滝田洋二郎
【脚本】内田裕也/高木功
【製作】海野義幸
【音楽】大野克夫
【配給】ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
【時間】124分
【出演】内田裕也/渡辺えり子/麻生祐未
十階のモスキート
内田裕也さんが主演、企画、脚本を担当。
「月はどっちに出ている」「血と骨」などで知られる内田さんの盟友崔洋一監督の監督デビュー作です。
実際に起こった京都府元警巡査部長の連続射殺事件(警察庁広域重要指定115号事件)をモチーフにしています。
出世の見込みも無く、妻に逃げられた警察官の男は、エレベーターの無いマンションの十階に住んでいる。毎月の慰謝料、養育費、バーのツケ、ギャンブルの借金に追われ、ついには郵便局強盗を企てる。
十階のモスキート – Wikipedia
まさに内田裕也節全開のバイオレンスムービーです。
鬱屈した生活から徐々に狂気を膨らませ爆発していく演技は内田氏の真骨頂。
ビートたけし、横山やすし、アン・ルイス、安岡力也やパンクバンドアナーキーのボーカル仲野茂など脇を固める出演者もある意味豪華。
キャッチコピーは、
「テメエーラ!札が喰えるか」
■映画情報
【監督】崔洋一
【脚本】内田裕也/崔洋一
【音楽】大野克夫
【配給】ATG
【時間】108分
【出演】内田裕也/小泉今日子/吉行和子
水のないプール
内田裕也さん主演。
監督は「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」「キャタピラー」などの若松孝二。
クロロホルムを使って女性を眠らせ犯罪を犯す主人公を内田裕也さんが演じています。
プールのシーンが印象的です。
またヒロイン役の中村れい子さんがまあ綺麗。
娘役に小泉今日子、ヤクザの親分に沢田研二、その子分に安岡力也など脇を彩る役者にも注目です。
■映画情報
【監督】若松孝二
【脚本】内田栄一
【製作】若松孝二/浅岡弘行/清水一夫
【音楽】大野克夫
【配給】東映セントラルフィルム
【時間】103分
【出演】内田裕也/中村れい子/浅岡朱美
ブラック・レイン
マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健出演のハリウッド映画。
大阪の街を舞台に日米の刑事がヤクザに挑むアクションクライムムービー。
監督は、「エリアン」「ブレードランナー」のリドリー・スコット。
彼の手にかかると、大阪の街がブレードランナーの近未来都市のように映し出されるから不思議です。
そしてこの映画は、松田優作の遺作となっています。
病を隠して松田優作が演じたヤクザの佐藤は、圧倒的存在で、まさに鬼気迫るものがあります。
共演者全員を食っていると言っても過言ではないでしょう。
内田裕也さんは、その佐藤の子分役として登場しています。
■映画情報
【監督】リドリー・スコット
【脚本】クレイグ・ボロティン/ウォーレン・ルイス
【製作】スタンリー・R・ジャッフェ/シェリー・ランシング
【音楽】ハンス・ジマー
【配給】パラマウント映画/UIP
【時間】125分
【出演】マイケル・ダグラス/アンディ・ガルシア/高倉健/松田優作/若山富三郎/内田裕也
戦場のメリークリスマス
大島渚監督の日本、英国、オーストラリア、ニュージーランドの合作映画。
坂本龍一の音楽でもお馴染みの作品です。
戦時下のジャワ島日本軍俘虜収容所を舞台に異なる国の宗教、文化、価値観の対立の中から芽生えた友情を描く。
ラストのビートたけしと音楽が本当にいいですよね。
内田裕也さんは拘禁所長役で出演しています。
1942年、日本統治下にあるジャワ島レバクセンバタの日本軍俘虜収容所で、朝鮮人軍属カネモト(ジョニー大倉)がオランダの男性兵デ・ヨンを犯す。日本語を解する俘虜(捕虜)の英国陸軍中佐ジョン・ロレンス(トム・コンティ)は、ともに事件処理にあたった粗暴な軍曹ハラ(ビートたけし)と奇妙な友情で結ばれていく。
戦場のメリークリスマス – Wikipedia
一方、ハラの上司で所長の陸軍大尉ヨノイ(坂本龍一)は、日本軍の背後に空挺降下し、輸送隊を襲撃した末に俘虜となった陸軍少佐ジャック・セリアズ(デヴィッド・ボウイ)を預かることになり、その反抗的な態度に悩まされながらも彼に魅せられてゆく。
同時にカネモトとデ・ヨンの事件処理と俘虜たちの情報を巡り、プライドに拘る空軍大佐の俘虜長ヒックスリー(ジャック・トンプソン)と衝突する。東洋と西洋の宗教観、道徳観、組織論が違う中、各人に運命から届けられたクリスマスの贈りものが待っていた。
■映画情報
【監督】大島渚
【脚本】大島渚/ポール・メイヤーズバーグ
【原作】ローレンス・ヴァン・デル・ポスト「影さす牢格子」「種子と蒔く者」
【製作】ジェレミー・トーマス
【音楽】坂本龍一
【配給】松竹/松竹富士/日本ヘラルド
【時間】123分
【出演】デヴィッド・ボウイ/坂本龍一/ビートたけし/トム・コンティ
最も危険な遊戯
松田優作出演のハードボイルド映画。
松田優作演じる殺し屋鳴海昌平を主人公とする遊戯シリーズの第1作です。
役者松田優作の魅力が充満して溢れ出る作品となっています。
セリフ、アクションともに完璧!
低予算ながら大ヒットを記録し、日本映画で最も利益を上げた作品のひとつと言われているそうです。
内田裕也さんは、雀荘の客としてクレジットなしの出演となっていますが、
この雀荘の客のメンツが、内田裕也、柴田恭兵、榎木兵衛、石橋蓮司とリアル濃いメンツと飲んできた状態です。
財界人の連続誘拐事件が発生し、東日電気社長の南条信隆(入江正徳)も帰宅中に拉致される。この事件には、国防省の防空警戒システム受注をめぐる東日グループと五大コンツェルンの激しい商戦において、不利な立場にある五大コンツェルンが、フィクサーの足立精四郎(見明凡太郎)に依頼し、東日グループ首脳を暗殺しようとしているという危険な背景があった。実際に、五代物産の副社長、中村が誘拐され、東日重工社長の河野は誘拐された後に殺されている。そんな時、仲間との麻雀で散々負け続けた殺し屋・鳴海の元に一本の電話が来る。
遊戯シリーズ – Wikipedia
■映画情報
【監督】村川透
【脚本】永原秀一
【音楽】大野雄二
【配給】東映セントラルフィルム
【時間】89分
【出演】松田優作/田坂圭子/荒木一郎/内田裕也(ノンクレジット)
魚からダイオキシン!!
内田裕也さんが主演、企画、脚本を担当。
監督は歌手の宇崎竜童。
内田裕也さん演じる本人を彷彿とさせる中年ロックローラーYUYAを主人公に、都知事選立候補に敗れたYUYAが、旅先で出会ったクルド人ミュージシャンの衝撃を受け、日本の音楽業界に紹介しようとするのだが。。。
都知事選の映像は、実際に内田裕也さんが立候補した1991年の東京都知事選の映像を使うなど異色の作品となっています。
婿養子の本木雅弘、横山やすし、ビートたけしなどキャストもあいかわらず豪華です。
■映画情報
【監督】宇崎竜童
【脚本】内田裕也
【製作】小口健二
【音楽】大野克夫
【配給】松竹
【時間】121分
【出演】内田裕也/本木雅弘/溝渕美保
まとめ
内田裕也さんのおすすめ映画いかがだったでしょう?
役者の裕也さんは本当に色気と凄みがあって最高です。
観て絶対に損はしないと思います。
以上、よろしくお願いいたします。